はじめに|横浜市で「退去費用が高すぎる」と感じたあなたへ
横浜市は転入者も多く、賃貸物件の契約や退去も頻繁におこなわれています。
その一方で、「退去費用が高すぎる」「何にお金がかかっているのかわからない」といったトラブル相談も多いのが実情です。
横浜市で賃貸退去時に注意すべきポイントと、不当請求を見抜く方法を地域密着の不動産業者として丁寧に解説します。
1. 横浜市の退去費用の平均相場と内訳
横浜市のワンルーム・1Kなど単身向け賃貸物件では、
退去費用の平均は3〜6万円前後。
ただし、フローリングの傷・壁紙の破損などがあると、10万円を超えることもあります。
- 壁紙張替え:2〜5万円
- ハウスクリーニング代:2〜4万円
- エアコン清掃:8,000〜1.5万円
※現在リフォーム代は価格が人件費や資材高騰で倍近く上がっている業者もいます。これからもっと高くなると言われていますのでその都度変わってくるかと思います。あくまでも現在この価格で耐え抜いている業者さんの相場です。
2. 原状回復のガイドライン(全国共通)
横浜市でも賃貸契約は「国土交通省のガイドライン」に基づいて処理されます。
つまり、「経年劣化」や「通常使用」による汚れや傷は借主の負担にならないのが基本です。
✅ 借主負担にならない例
- 家具による床の凹み
- 日焼けによるクロスの色あせ
- 使用年数による設備の故障
基本的に6年で減価償却がなくなるので6年以上住んでいれば経年劣化であれば請求されないケースが多いと思います。ただ減価償却で残存価値がなくなったからと言って過失があっても請求されないというわけではないので注意。折半の場合が多い。
3. 横浜でよくある不当請求のパターン
実際に横浜市内の不動産業者間で耳にする「不当請求」とされる事例には以下のようなものがあります。
- 6年住んだのに「壁紙全張替え」を全額負担させられた(横浜市港南区)
- 敷金からクリーニング代17,000+「特別清掃代」として3万円引かれた(横浜市神奈川区)
- 入居時からあった傷を修繕費に加算された(横浜市緑区)
契約書に特約でクリーニング費用と記載があるかないかと確認しておきましょう。ただ記載があっても倍額を取るのは少し高すぎるような気がします。また特約に記載もないのに6年以上住んで全貼替は通常よっぽどの過失がない限り請求されるはおかしいと思います。過失がある場合でも折半となるケースが多いですが国土交通省のガイドラインはあくまでも指針であり法律違反ではなくあくまでも民事での裁判と解決となります。
4. 請求書チェックの具体例(横浜市の実例)
請求書を受け取った際には、以下のポイントを確認しましょう:
- 項目が明確か?「クロス張替え 6帖分 24,000円」など具体的記載があるか
- 入居時の状態と照らし合わせて妥当か?(※写真が有効)
- 「消耗による交換」と「破損による修理」が混同されていないか
まず横浜市ではクリーニング費用と畳の表替えは必須の場所が多いのでこれは致し方ない出費ですが他の項目に着目してみていきましょう。冒頭の方でも説明しましたが現在価格が高騰していますので以前の感覚でこれは高いと初めから決めつけるというわけでなく良く調べた上で連絡、交渉してましょう。ただこういった時期ですので更新の際に家賃が高くなっている方も多いと思います。そういった方はその分を上げたというまかなっているという考えもありますので交渉の余地はあるかと思います。
5. トラブル時の相談窓口(横浜市・神奈川県)
横浜市で相談可能な主な窓口はこちらです:
- ■神奈川県宅建協会:退去時トラブル相談
- ■消費生活総合センター(横浜市消費者センター)
電話:045-845-6666(平日9:00〜16:00) - ■国民生活センター:188(局番なし)
6. 入居時からできるトラブル予防策
退去トラブルは入居時の記録が重要です。
- スマホで「部屋全体」「細部」「設備」の写真を撮っておく
- 傷・汚れがある場合は、入居時にメールで報告しておく
- 契約書に「特別清掃」「エアコン清掃」などの記載があるかチェック
入居直後に物件確認シートなどがある業者も多いですがない会社も多いのでその際は事前に傷の箇所など把握しておくことが大事です。メールなどで管理会社に送るとタイムスタンプ付きで送れますので気になる部分があったら箇条書きにして送っておくのも一つです。
7. よくある質問(FAQ)
Q. 横浜市の物件でも退去費用は交渉できますか?
→ 可能です。書面での請求内容が明確でない場合、交渉・相談先へ連絡しましょう。
Q. 敷金全額返金されないのは普通?
→ 適切な修繕費があれば引かれますが、不明瞭な差引きは確認すべきです。
Q. ハウスクリーニング代は契約書に書かれていない場合でも必要?
→ 書かれていなければ借主の義務とは言えません。
まとめ|横浜市で退去費用に不安があるなら“確認と記録”が命
退去費用は横浜市でもトラブルが多い領域ですが、
「契約書の読み込み」「入居時の記録」「請求内容のチェック」
この3つを守れば、大きなトラブルは避けられます。
もし不当だと感じたら、専門窓口へ相談する勇気を持つことが大切です。
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