地元の不動産屋さんで内見したが仲介手数料が安い業者が都内に合ったのでその業者で申し込みを入れた。
結論から言えばそこが元付会社でなければたいていバレないし業法的なペナルティもありません。
ただ大事なポイントとしてこの後を聞いてほしい。
借主にしては切実で少しでも安い業者で決めたいがこれは実は不動産業者からすればモラル違反となる事がある。
借主からすればその業界の事も分からず人と接しているという感覚もなく安易に考えてしまうが不動産さんからすればお金も払わないで単に利用されただけになってしまうからだ。
内見をするまでにこのお客様に合った物件はどうだろう?業者間サイトなどで一生懸命探してまとめるためにどのような形でお客様を説得すれば良いか試行錯誤を繰り返し、いよいよ内見を迎えるわけだ。内見時にはお客様のリスニングを行い事情があればオーナーさんと相談をする事もある。
ようやく気に入ってもらい申し込みをしてくれるのでは?と期待していたが待てど暮らせど連絡がなく、いつの間にか内見した物件に申し込みが入ってしまい物件がなくなってしまった。
後で知ったらそれは自分が内見したお客さんだったと知った時に裏切られた気持ち、それまでに労力を割いた事などを含め例えようのない怒りがこみあげてくるのが不動産さんです。
ましてやネットで安い業者を見つけたが遠くて来れない、なので近くの業者に内見をさせたなど最初からそうしようとしていたとしたらかなりの怒りを被るのは否めません。
実は誰が決めたか不動産業者では「内見をした業者を優先する」という業者同士の暗黙のルールがある。何かの法律に触れているわけではないが不動産屋さんはこのルールを守っている業者が意外と多い。
結論を言うとこのルールを破ると業者同士の関係にヒビが入るという事です。
他の業者から内見した事はばれるのか?
そもそも物件と言うのはそこの業者だけが案内できるわけではなく色んな不動産屋が案内できる形になっている。
一部自社だけの案内の物件もあるが全体の1割ぐらいであろう。
用は元付と仲介会社がいて元付1社でその物件をまとめるより仲介会社にも協力をしてもらいまとめた方が効率が良いと考えている業者が9割という事だ。元付にさえバレなければ内見だけの仲介会社が知る由もない。
ただこんな場合はバレる
・既に申し込みを入れている場合は当然お名前が書いているわけですからバレます。
・自分が案内した後にすぐに決まった場合、営業が違和感を感じて元付会社に連絡し申し込みを入れたのは「〇〇さんではないですよね?」と聞く場合。意外と不動産屋さんは感覚で違和感を感じることが多々あります。
・アパートやマンションは違う部屋が空いたらまた内見に不動産屋さんが行くことがありますので鉢合わせる事があります。
・申込みは入れていないが管理会社と仲介会社で色々質問などコミュニケーションを取っている場合があります。管理会社が申込用紙の内容に気付き仲介会社に知らせます。特にペット可、生活保護者、子供が多い人、離婚など仲介会社が事前に質問している場合があります。
バレるとどうなる?
これは元付管理会社の判断になります。一般的には仲介会社との良好な関係は一時の入居させたいという気持ちを上回ります。またまとめてくれる、頑張ってくれる仲介会社は邪険にはできません。ましてや暗黙のルールを無視して管理会社が入居させたとなれば後々業者同士の付き合いにヒビが入り面倒です。ただ色々な会社はありますので一部仲介会社にバレなければ良いという考えの元付管理会社もあります。
こういった経緯から入居した後にその不動産屋さんからバレて文句を言われる煩わしさを考えれば普通に内見をした業者から申し込みを入れることをお勧め致します。一時の損得でいちいち面倒は箸を渡る必要もないでしょう。
安い業者を見つけたらその業者から無理やりでも内見してもらって決めた方が良いかと思います。
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