権利関係
令和3年度(12月) 問2(正解:3)
相隣関係に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。
1. 土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用で、境界標を設けることができる。
2. 隣接する土地の境界線上に設けた障壁は、相隣者の共有に属するものと推定される。
◯ 3. [正解] 高地の所有者は、その高地が浸水した場合にこれを乾かすためであっても、公の水流又は下水道に至るまで、低地に水を通過させることはできない。
4. 土地の所有者が直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根を設けた場合、隣地所有者は、その所有権に基づいて妨害排除又は予防の請求をすることができる。
解説:高地の所有者は、その高地が浸水した場合にこれを乾かすため、又は自家用若しくは農工業用の余水を排出するため、公の水流又は下水道に至るまで、低地に水を通過させることができる(216条)。よって「通過させることはできない」とする3は誤り(正答)。1は境界標の設置(223条)、2は境界線上の障壁の共有推定(229条)として正しい。4は直接雨水を隣地に注ぐ屋根の構造を禁止する規定(218条)の趣旨から、隣地所有者が妨害排除・予防を請求できるとする点は正しい。